夏。 汗が流れ出る。身体を横にしても、なおやりきれないほどの このだるさ。

そんななかで、真っ黒になった若人たちが、懸命に野球にうちこむ。夏の高校野球。

照りつける太陽、舞い上がる土ほこり。とめどもなく吹き出す汗。

その汗をぬぐいもやらず、ときには感激の涙すら浮かべて、走る!走る!

その一瞬一瞬に、理屈をぬきにした生き甲斐があふれている。

喜びがあふれている。         

暑い! その暑さに耐えて、一日の働きが終わる。

目的を持って、そこに一歩でも近ずきたく流れる汗をふきながら、ともかくもやり通して、

一風呂あびる事の爽快さ。

「夏は、人間としての生き甲斐を生き生きと味合わせてくれる季節でもある。

そして、耐える事のなかから、真の生き甲斐というものが生まれ出てくる事を、

身をもって教えられる季節でもある。

ゆたかな日本の四季の、ゆたかな夏のこの味わいである。  <松下幸之助>」

・・・・・にしても、この暑すぎる夏、

皆様、熱中症に、体調管理に お気をつけ下さいませ。

                           姪浜 保永