葬儀社天国社によるスタッフブログ

あの日突然の事故によりご主人様を亡くされたその方は、いまにも崩れ落ちそうな佇まいをしておられました。

仕事上そのような場面を幾度も経験しておりますが、おひとりそれぞれのお悲しみは全く違うものです。

計り知れない悲しみのなかにおられるご家族と御葬儀の打ち合わせを始めさせていただくまでの時間に寄り添います。

それはご縁をいただいたご家族に少しでも信頼と安心をしていただければとの思いでもあります。

粛々とお式は進められ、おなごりも尽きぬままやがてお別れのときがまいりました。

さびしがりやでいらしたというご主人のために、かつて飼っておられた愛猫の写真をご家族は愛おしそうにお柩の中に納められました。

「ちゃんと道案内してね・・・」と。

 

私どものささやかなご供養として。

あの日のご縁を忘れないこと。